遺産相続の手続きについての知っておきたい基礎知識

2017-10-21

「ご両親がなくなり、葬儀を終えたけれども急な出来事だったため、遺産相続についての知識が全くない」
「自分の家庭があるため仕事を休めず、時間をかけずに遺産相続について調べたい」
とお考えの方も多くいらっしゃるでしょう。

そこで今回は遺産相続について考える初歩の段階として、少なくともこれだけは知っておきたいという遺産相続の手続きの基礎知識についてお話します。

◇遺産相続の基礎知識

まず初めに、遺産相続については様々な事柄が法律(民法)で定められていることを知っておいて下さい。
亡くなった人の財産をどのように受け継ぐか、誰がどのような割合で受け継ぐのか、話し合いで受け継ぎ方が決まらない場合はどのように手続きを進めるのかなど、様々な事柄が民法で定められています。

そのため、民法に明らかに反する方法で手続きをしても、それは無効なものとされます。例えば相続人の一部だけで遺産分割をしても、それは無効とされます。

◇遺産相続の基礎語彙

遺産相続につき民法では、亡くなった人のことを「被相続人」と呼び、その財産を相続する親族を「相続人」と呼びます。誰が相続人となるかについても、民法で決められています。

親よりも子が先に亡くなっていた場合に、孫が相続人になる場合があります。その孫を「代襲相続人」といいます。その他、普段は耳にしない言葉がでてきますので、預金の相続手続きの書類など、初めての方には理解しにくいものである事が多いかと思います。

またよく耳にする「相続税」は、被相続人の財産を引き継いだ際にかかる税金のことをいいます。
遺産総額が相続税の控除額を超える場合、課税対象となり、納税をする必要があるので注意しましょう。

◇遺産相続での対象となる財産

遺産相続の際に受け継がれる財産はプラスになるものだけとは限りません。
借金や借金の保証人まで受け継いでしまいます。

ここでは、どのようなものが相続の対象となるのか確認しましょう。

・プラスの財産

現金、預貯金、有価証券、不動産(家、土地)、車、バイク、貴金属、家財道具、骨董品や美術品など。

・マイナスの財産

借金、連帯保証債務、未納税、未払い医療費など。

上記の財産を受け取ることや、借金の支払いなどを拒否するにはすべて法律上での手続き(相続手続き、相続放棄手続きなど)が必要になります。

 

いかがでしょうか。

遺産相続の際の基礎知識についておわかりいただけましたか?
法律上の手続きとなるとわからないことが多く出てくると思われます。

自分だけで調べることには時間も労力も使いますので、専門家にご相談されることをお勧めします。

なるべく気軽に相談できるように、いつでも相談料無料にしていますので、たかの司法書士事務所までご連絡ください。